「我思う、故に我あり」から始まる「我」と「汝」を分離する近代合理主義のパラダイムは客観的に事象を分析することで合理性・妥当性を追及し科学と技術の進歩に重要な役割を果たしてきました。
しかし、その反面、個人主義を是とする近代合理主義のパラダイムは、地球環境を修復不可能なレベルにまで破壊し、自己主張の対立による争いを引き起こし国家が分裂する規模にまで発展しつつあります。
我々が受け容れた近代合理主義のパラダイムは間違いなく人類の発展に貢献してきました。しかし、目の前の問題と「我」を分離する近代合理主義のパラダイムでは、問題の抜本的な解決策は導き出すことができないため現実という周囲の環境に近代合理主義のパラダイムの限界が様々な形で顕在化してきております。
つまり、目の前に起きている私の問題(会社の問題)と世界でおきているそれぞれの問題もこの価値観を受け容れた故に共通で同次元の問題なのです。この重大なテーマを分離して思考する近代合理主義のパラダイムがもたらす危機的状況に我々は気づかなければなりません。ここに新しい脱近代のパラダイムへ次元を移すため、近代合理主義への徹底抗戦を宣言します!
我々が目指すべき価値観は本来の日本人が大切にしてきた価値観である「主観と客観を統合して思考」する「有機的パラダイム」です。
問題を引き起こした人間の人間性が悪いのではなく、その人間が受け容れたパラダイムに問題があるのです。つまり、パラダイム次第で国家、性別、年齢、文化等々異なることが対立の原因ではなく、価値にすることも可能なのです。
断崖絶壁に向かって走っている人に「おい!そっちに行ったら危険だぞ」と遠くから声をかけても、本人が自覚しない限り行動は変わりません。
本フォーラムは、闘うべき相手を知り、それを受け容れている自己の問題を特定することで、近代合理主義のパラダイムとの決着をつける闘いの第一歩を踏みだすきっかけの場にしたいと考えております。